第85回 東京箱根間往復大学駅伝競走
2年ぶりに東京箱根間往復大学駅伝競走のレポートを書こうと思います。
思い起こせば、プロ野球を見始めた頃と、ほぼ時を同じくして1990年前後から、毎年往路・復路の中継を観ている気がします(^^A;)。
子供の頃、藤沢市に住んでいたので、一度だけ父親と「現地観戦」をしたことがありますが、当時は迫力に圧倒される一方で、内容は良くわかっていませんでした。
そんな箱根駅伝も今回が85回目の特別大会。何と、最多の23校が出場しました。
出場枠が増えた分、レースについていけない大学や、リタイアする大学が続出するかと思ったのですが…。
フタを開けてみれば、出場校が増えた分だけの見せ場があったような気がします。
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まず往路。
区間記録とゴボウ抜きの連続!!
2区で、昨年区間新記録を達成した、山梨学院大学のメクボ・ジョブ・モグス選手が2年連続の区間新記録更新!!で首位独走状態になります。
その同じ2区で、日本大学のギタウ・ダニエル・ワイリム選手は、大会最多の20人抜きを達成!!一気に22位⇒2位の快走を見せました(それでも区間記録に及ばないとは…)。
その他にも、昨年の覇者である駒澤大学のエース、宇賀地強選手が11人抜きで19位⇒8位に、中央学院大学のエース、木原真佐人選手が8人抜きの快走を見せ11位⇒3位に。
共にダニエル選手に喰らいつく走りを見せた姿勢が見事!意地を感じましたね~。
更には、ダニエル選手、木原選手を交えて2位争いを演じた、東京農業大学の外丸和輝選手が10人抜きで14位⇒4位、中央大学のキャプテン、徳地悠一選手が8人抜きで13位⇒5位に。
順位が目まぐるしく入れ代わり、レースがヒートアップしてきます。
次の3区では、過去3年間に1区、7区、3区で区間新記録を樹立した(!)東海大学のキャプテンでエースの佐藤悠基選手が、快走!何と13人抜きで18位⇒5位に浮上!
ところが、更に上を行く走りを見せたのが早稲田大学の、こちらもキャプテンでエースの竹澤健介選手が、佐藤選手の持つ区間記録を更新する爆走を見せ、首位を行く山梨学院に16秒差まで詰め寄りました。
結果、残念ながら区間2位、驚異のゴボウ抜きを見せた佐藤選手の「4年連続区間記録」はなりませんでした。
なお、佐藤選手の陰に隠れて目立たなかったのですが、東洋大学の大西智也選手が区間3位のタイムで5人抜きを見せ14位⇒9位へ。これが後々のドラマにつながってきます^^
最も距離の短い4区。ここでも目まぐるしいレース展開。
1位争いは、その差が16秒に入った山梨学院と早稲田のつばぜり合い。
昨年も4区を走っている山梨学院の後藤敬選手に分があるかと思いきや、早稲田の1年生、三田裕介選手が快走!一気に16秒差を追いつくと、終盤で独走状態に!
終わってみれば、何と区間新記録を達成して、早稲田を首位に押し上げます!
後続でも、帝京大学の馬場圭太選手が、実に惜しい!区間新記録の快走ながら、先に通過した三田選手の記録には及ばず、新記録達成ながら区間2位に。しかし、この快走で帝京は12位⇒5位に浮上の7人抜きを達成!
更に、明治大学の松本昂大選手も7人抜きで10位⇒3位に浮上!
上位の順位がコロコロと入れ代わります。
そしてこの大会のハイライトとも言える「天下の険」箱根を登る5区。
ここでの見所は、もはや説明不要かもしれませんが、
東洋のスーパールーキー、柏原竜二選手の走りにつきますね!
同じ福島県出身で、この5区で三年連続区間記録更新の偉業を達成した、「山の神」こと今井正人選手(順天堂大学OB。現トヨタ自動車九州)の記録に「挑戦したい」と公言。
前夜に「記録超えのタイムで走る夢を見た」「序盤のハイペースは監督の指示を無視」など、タダナラヌ(^^A;)1年生が快走!
小田原をスタートした次点では、1位早稲田と5分弱の差。順位は9位。
ところが、「山の神」を超える「奇跡」が起こります!
次々に序盤で前を行くランナーを追い越し、レースの中盤で早くも単独3位になると、箱根の最高到達点前に一気に山梨学院、早稲田を抜き去り首位へ浮上します!
一度は、下りに入ったところで早稲田の三輪真之選手に再度逆転を許すものの最後は一気に引き離し、22秒の差をつけて圧巻のゴール!!
「挑戦する」と言っていた区間新記録も1分近く更新(!)し、
東洋に初の往路優勝をもたらしました!!
正に「神」をもこえる「奇跡」を起こしました!!!
なお、劇的だったのは順天堂の小野裕幸選手。
昨年、チームは上位で4区までを通過していたにも関わらず、「山の神」今井選手の後を受けて5区を走った緊張か、脱水症状を起こして無念のリタイア…。
その同じ5区を走って今年は堂々の区間2位。5人抜きで最下位だったチームを18位に押し上げました。
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往路を終わった次点で、リタイアする学校は無く、繰上げスタートとなる1位と10分以上の差をつけられた学校は2校と、翌日の復路も混戦が予想される展開となりました。
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そして迎えた、今日の復路。
6区の「山下り」で東洋の富永光選手と、早稲田の加藤創大選手が壮絶なつばぜり合い!1位がくるくる変わり、手に汗握る展開となります。
しかし、最後は昨年も6区を経験している加藤選手が振り切り、早稲田が再び首位を奪回します。
7区は、上位2校の選手が区間1位と2位を取り合い、3位の日本体育大学との差は3分30秒以上に。優勝争いが早稲田と東洋の2校に絞られます。
続く8区。いよいよ変化が起こります。
スタート直後、脇腹を押さえるようにしながら、何故か追撃する走りができていた(!)、東洋の千葉優選手が、中盤で早稲田の中島賢士選手を抜き去り、終盤で一気に独走態勢に!
区間2位の走りを見せ、45秒差をつけます。本当に脇腹にアクシデントがあったのだとしたら頭が下がる気力です。
なお、ここまでゼロだったリタイアが遂に発生…。
城西大学の石田亮選手が、残り2kmをきった地点でアクシデントのため無念の途中棄権。何度見ても切ないシーンです。しかし、石田選手はまだ2年生。まだ2回リベンジのチャンスがあるので、次の大会に向けて顔晴ってほしいです!
いよいよ大詰め。帰りのエース区間9区。
首位の東洋は、2年生ながら経験、実績充分の大津翔吾選手。対する2位の早稲田は4年生ながら、最初で最後の箱根路となる朝日嗣也選手。
一旦は朝日選手が意地を見せて大津選手の背中が見える辺りまで接近しますが、大津選手は落ち着いていましたね。
気がつけば、並ばれること無く、終盤で一気に突き放し、1分30秒近い差をつけてアンカーの高見諒選手にリレーします。
なお、悲しいことに区間最速は参考記録になってしまった城西の伊藤一行選手。繰り上げスタートの時に、リタイアしていたことを知っていたのか、そうでないのか…。とにもかくにもその激走に拍手です!
最後の10区。
早稲田のアンカー三戸格選手は最初で最後の箱根、そして最後の陸上。気合が入ったようで、序盤から中盤にかけてジリジリと、前を行く東洋の高見選手との差を詰めて行きます。
終盤、大勢が決していることが多い地点に来ても、差が詰まって行き「よもや、最後の直線勝負!?」という雰囲気にもなりかけましたが、1分30秒のアドバンテージがものをいって、東洋が逃げ切り!
東洋は、何と初の往路優勝に続いて、
初の復路優勝、初の総合優勝
を一気に獲得しました!!!
この学校はメンバーが若く、5区で「奇跡」を起こした(?)柏原選手が1年生、8区で逆転劇を演じた千葉選手をはじめとした復路の4人が2年生…と、来年以降も安定した実力発揮が期待されます。
一方、昨年に続いて2位に終わった早稲田。
とりあえず、現役時代のイメージが強いワタクシとしては、渡辺康幸監督…。ゲンかつぎのために?もう少しダイエットした方が(余計なお世話!←天の声)。
それと「昨年の覇者」駒澤の「シード権は死守!」の思いを感じる走りを見せた、8区で区間賞を獲得した高林祐介選手と、9区で区間3位に入った、キャプテンの池田宗司選手にも拍手を送りたいですね。残念ながら13年ぶりのシード落ちとなってしまいましたが…。
あと、興味深かったのは、往路で下位に低迷していた、「関東学連選抜」の復路3位!でしょうか。
6区で学習院大学の川内優輝選手が区間3位、7区で松蔭大学の1年生!梶原有高選手が区間5位、10区で麗澤大学の佐野広明選手が区間2位…と、素晴らしい走り!
一昨年辺りから、学連選抜チームは「実力はあるが、チームワークが無い」という課題克服のために事前合宿をするようになってから急速に結果が出始めています。
やはりチームスポーツは、「和の力」が大事だなぁ…とシミジミ思いました。
明後日から仕事が始まりますが、ワタクシも「和の力」を改めて胸に刻んで臨みたいものです。
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